先日、低用量ピルを飲んだ体験談を知りたい!というツイートを見かけたので、20代前半に服用したことを思い出しながら記事を書きました。
- 婦人科を受診した時のこと
- 低用量ピルの効果
- 低用量ピルの副作用
これらを、体験談として紹介します。
結論、PMSよりもはるかに辛い副作用により内服を中断したんですけど、こんなパターンの人もいるよ!っていうことを知ってもらえたらいいかなと思います。
まどか
この記事の体験談はあくまで一般女性である私が、実際に感じたこと・感じた症状をつづっています。ただし、薬の情報については看護師である私が権威あるサイトや書籍をもとに記載していることをお伝えしておきます。
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私のスペックと飲んだ薬『ヤーズ』について
まずは、低用量ピルを服用することになった私のスペックと、飲んだ薬『ヤーズ』について紹介します。
低用量ピルを服用していた私のスペック
当時22歳の時の月経にまつわる症状を紹介します。
- 月経周期は23日~33日と不順
- PMSが非常に辛かった
- 経血の量は普通
- 生理痛(腹痛)により2日間くらいはロキソニンを飲んでいた
PMS(月経前症候群)の症状としては、頭痛、腹部膨満感、胸の張り、倦怠感、そして抑うつ。
29歳になった今でもPMSはありますが、出産前の方が辛かったです。
まどか
低用量ピル『ヤーズ』について
私が飲んでいたのは、バイエル薬品株式会社の『ヤーズ配合錠』という低用量ピル。
\ヤーズの基本情報はコチラ/
- 28日間で1シート、毎日同じ時刻に飲む薬(うち4錠がプラセボ)
- 主に月経困難症が対象
- 排卵や子宮内膜が厚くなるのを抑えることで、生理痛を引き起こすプロスタグランジンを抑制できる
- 静脈血栓症のリスクが3~4倍に上がる
低用量ピルは、ホルモンを投与する薬なので、最初の3か月程度はマイナートラブルが起こると言われています。
ヤーズ配合錠の場合、このような説明が書かれていました。
\マイナートラブルについて/
- 最初の1、2か月に頭痛、軽い吐き気、月経(生理)とは違う軽い出血などが現れることがある
- 体が薬に慣れる3ヵ月以内に、症状の大部分が治まる
また、ヤーズ配合錠で無視できないことと言えば、血栓症による死亡例が3件あるということ。
10代、20代、40代の方が、平成25年~26年の間に亡くなっています。
※参考:厚生労働省(月経困難症治療剤ヤーズ配合錠による血栓症について)
【体験談】低容量ピルを服用してみた流れ
ここからは、10代後半の私が低用量ピル『ヤーズ配合錠』を処方してもらい、実際に内服、そして服用を中止した流れを紹介します。
あくまでとある少女の1例になるので、そこを踏まえて読んでみてくださいね♡
ドキドキ!初めての婦人科健診
生理痛、そして月経困難症に困っていた22歳の私。
意を決して、婦人科を受診してみることにしました。
生理前の症状が辛ければ、低用量ピルを飲む方法もある
という情報をあらかじめ得ていたので、低用量ピルを処方してもらう気まんまんで病院へ向かいました。
地域では有名な産婦人科。
受付時に問診表を書きました。
- 初潮の年齢
- 性行為の有無
- 妊娠の可能性
- 主な症状
などなど。
受診する人が多く、3時間くらい待たされました。
そして、初めての婦人科受診。
ドキドキ。
男性医師だったのですが、ニューハーフみたいな喋り方をする人だったので、なんだかホッとしました(笑)
私:「生理前のだるい感じや、気分の落ち込みが辛いんです」
と伝えただけでしたが、
医師:「低用量ピルを飲んでみようか!」
と、提案されました。
- 薬の飲み方(毎日同じ時間、飲み忘れ時の対処法)
- 薬の値段(1シート2500円だったかな?)
- 最初の何カ月かはマイナートラブルが起こるが、だんだん軽減していくこと
- プラセボの4錠を飲み始めると、生理のような出血が始まること
- 生理痛などもかなり軽減されること
- 避妊
これらを説明されました。
あとは、内診も。
今でこそ、妊娠・出産を経験しているので内診台も慣れたものですが(笑)
当時は恥ずかしさで足が震えたのを覚えています。
服用開始!1クール、2クール
ヤーズは月経がはじまった日から飲み始めるので、そのように飲みました。
飲み忘れを防ぐために、スマホのタイマーをセットし、財布の中に保管。
1シート目の前半で、軽い吐き気が始まったことを覚えています。
(副作用の中で多いと言われる頭痛に関してはどうだったかな、覚えてません。)
とにかく、毎日軽い吐き気とダルさがありました。
むくみもあったような。
さらに、プラセボにさしかかる前に生理のような出血がありました。
(ヤーズは、毎日薬を飲む習慣を崩さないため、薬の効果がないプラセボを4日間飲むことになっています。)
いつもの生理と変わらない量、変わらない期間、出血が続きました。
生理痛もあったよ、いつも通りの鈍痛が。
ただ、なんやかんや1シート目終了。
そして、2シート目。
変わらず吐き気と倦怠感。
もうね、待てど暮らせど全然症状が軽快しない。
吐いてはいないものの、吐き気がつきまとわれる生活って普通にしんどい。
(つわりの方が100倍しんどかったけどね。)
まぁ、たまらず、受診したよね。
2度目の受診、3クール
私:「吐き気がしんどいです」
ニューハーフのような婦人科の医師に、相談しに行きました。
この時も3時間くらい待ったっけ。
ただ、やはり飲み続けることで症状は軽くなるとのことなので、飲み続けることにしました。
ちなみに2シート目も、普通に生理(のような出血)きました、プラセボにさしかかる前に。
で、3シート目。
ついにその日が・・・・。
3シートの半分くらい飲んだあたりの日だったかな?
ボランティアに行ってたんだけど、急激な倦怠感と吐き気に襲われたんです。
ボランティアの最中に申し訳ないなって思いながら、トイレにかけこんだよね。
そして、思いっきり吐きました。
緑の液体を・・・(笑)
もう見るからに胆汁。
どうみても胆汁の色。
吐き気が勝手に私の腹筋を使って、十二指腸あたりから液体をしぼりだすんだもん、びっくりすよ、ほんまに。
もうボランティアどころじゃない。
半日の活動だったのに、6回くらい緑の液体を吐きに行ったよ。
しんどすぎて帰ってからは寝込んだことを覚えています。
ピルの効果なし&副作用により服用断念
- 常に吐き気、むくみ、倦怠感(おかげで気分もさえない)
- 激しい嘔吐
- 普通にくる生理(のような出血)
こんなん、ピル飲むメリット全然感じないよ。
なんにも解決してないし、生活もしんどい。
ということで、もう一度受診することに。
激しい嘔吐のおかげで、ゲッソリしながら朝から病院に行きました。
しかし。
その日は5時間たっても呼ばれない(笑)
立て続けにお産でもあったのかな・・・?
受付で順番待ちの番号を渡されるのですが、お昼の14時になっても私の番号はまだまだ先なのです。
本当は受診しておいた方がいいんだろうけど、もう心が折れて、勝手に内服を中止してしまいました。
それ以降、月経困難症で産婦人科を受診したことはありません。
地元では効くと有名な漢方屋さんに行ったりもしましたが、26歳で妊娠したことで生理から距離を置くことに成功したし、産後はちょっと月経困難症も楽になった気がします。
ちなみに敏感体質であるHSPは、薬の作用を受けやすいらしいので、その影響もあったのかな・・・?
関連HSP(HSC)の「繊細あるある」16個を紹介!あなたはいくつ共感できる?【※チェックリストあり】
これから低用量ピルを考えている人に伝えたいこと
ただただ体験談を語ったのですが、低用量ピルを飲んだ私がこれから服用を考えている人に伝えたいことを3点紹介させて頂きます。
かならず医療機関を受診してね!
低用量ピルは医療機関で医師に処方してもらう必要があるのですが、輸入品がネットで販売されている現状があります。
たしかに安価で手に入れば費用的に続けやすいのかもしれませんが、薬にリスクはつきもの。
低用量ピルは静脈血栓症のリスクがあり、死亡事例もあります。
私自身も今までにないような嘔吐を経験したので、医療機関で処方してもらうことを強くすすめます。
避妊リングという方法もあるよ
通称『避妊リング』と呼ばれる子宮内避妊器具を用いる方法もあります。
小さな器具を子宮内に入れるのですが、銅がついているものや薬剤がついているものがあります。
薬剤がついている子宮内避妊具ではバイエル薬品株式会社の『ミレーナ』が有名。(バイエル薬品、ミレーナの公式サイト)
\こんな人は適用/
- 避妊を希望している
- 経血が多い
- 生理痛がひどい
※『過多月経』や『月経困難症』が保険適用
子宮内避妊器具は、血栓症のリスクが上がらないのが大きなメリットです。
1度入れてしまえば5年ほど効果が持続すると言われており、手間や費用面も助かりますよね。
※参考:エナエナももいろ相談室(←助産師、医師によるサイトで分かりやすかったです!)
私のようにPMSに対して治療をしたいのではなく、避妊や生理症状の緩和を望んでいるのであれば、婦人科で話を聞いてみてはいかがでしょうか。
まどか
PMSも低用量ピルが解決策ではない
また、PMSの治療に関しても低用量ピルだけが解決策ではありません。
\例えば/
- イライラや抑うつ⇒SSRI(抗うつ作用のある薬)
- 体がむくむ⇒利尿薬
- 腹痛などの痛みがある⇒鎮痛薬
- 漢方を使う
PMSの原因がまだ詳しく解明されていないのですが、それぞれの症状への対処方法もあるので、頭に置いておいてくださいませ♡
※参考書籍:病気がみえる vol.9: 婦人科・乳腺外科
おわりに
私の場合、低用量ピルはもう二度と飲みたくないと思いました。
しかし、低用量ピルで体調が改善している人がいるのも事実です。
どの治療にも言える事ですが、
「この治療、この薬が自分にとって本当にベストなのか!?」
ということを、自分自身がしっかり考えたいですよね。
医師の指示に従うだけでなく、
- 治療や薬に関するデータを自ら調べて知識を得るという行動
- 治療方針の最終決定権は自分にあるんだ!という意識
これらが大切だと私は思います。
医者が教える人が死ぬときに後悔する34のリストでも、「治療方針を医者任せにしたことによる後悔」について触れていましたよ。
どんな方法にせよ、あなたが不快に感じる症状が緩和されることを祈っています!
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