ひといちばい敏感な気質を持つHSPについて書かれた本、
「敏感すぎて生きづらい人のこころがラクになる方法」。
この本をHSP/HSSのアラサー主婦がレビューします。
こころがラクになるかどうかは人それぞれだと思いますが・・・
まどか
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「敏感すぎて生きづらい人のこころがラクになる方法」とは
繊細で敏感なHSPの生き辛さの原因を解説し、こころを楽にする方法を紹介している本。
まどか
\こんな人におすすめ/
- 人の顔色をうかがいながら生きている人
- NOとは言えず、自分を責めてしまう人
- 頭痛や動悸、呼吸の乱れなど自律神経が乱れやすい人
- 自分の軸をしっかり持ち、自信をもって生きたい人
HSPの生き辛さを、具体的に紐解いてくれる本だった
私はHSPについて書かれた本をたくさん読んでいるし、HSPの提唱者アーロン博士の本も読んでいます。
その中で「敏感すぎて生きづらい人のこころがラクになる方法」を読んで感じたことは、
簡単すぎず、難しすぎず、ちょうどよかった!
という点。
HSPって何?と、HSPという言葉を知らない人が読むには実践編すぎますが、イラストによる図解に救われますよ。
特に、
- ある程度HSPって何なのか知っているよ!
- 心理・精神的な話はもともと好きだよ!
- 自分はHSPだから、敏感である気質は理解できるよ!
そんな人には身になる本だと言えます。
著書が精神科医の先生だけあって、敏感な気質を持つとなぜさまざまな生き辛さを呼び寄せるのか、順序と根拠をもって解説してくれますよ。
まどか
今すぐできる実践法が豊富だった
本書には、今すぐに体を動かして心をらくにする実践法が豊富にありました。
その中には、「背中のこわばりをほぐす方法」なんかも紹介されています。
え、改善したいのはメンタルの方なんですけど・・・。
と、身体に対するアプローチに疑問を持つ人もいるかもしれませんが、心と体は密接な関係があります。
私の経験談にはなるのですが、まだ看護師をしていたころ、救急に頻脈を訴える若い女性が運ばれていました。
頻脈とは、心臓が早くドックンドックンと動いてしまう状態であり、その女性は全速力で走った状態ほど心臓が早く動いてしまっていました。
彼女は精神的な頻脈ではなく、心臓の機能自体が問題である頻脈。
それなのに、薬剤がきれて鼓動が早まるたびに
「先生、なぜか不安な気持ちになってきました。」
と言うのです。
点滴で頻脈を抑える薬をいれていたのですが、医師が量を調節していました。
量を減らすたびに頻脈がぶりかえし、
「あ、なんかまた不安を感じます。」
と言うのです。
つまり、彼女は心臓が早く動く現象のせいで、”自分は不安な気持である”と感じていたのです。
- 不安だからドキドキと動悸がするのか
- ドキドキと動悸がするから不安になるのか
心身が密接にかかわっており、なおかつ身体の状態が心に影響していることを裏付ける体験でした。
だから、私は体をほぐすと心もリラックスできると信じています。
「敏感すぎて生きづらい人のこころがラクになる方法」に書いてあるような体をつかった不安解消、怒りのコントロールなどはやってみる価値ありですよ。
ちなみに私はさっそく読んだ日にマインドフルネス瞑想(今この瞬間に集中する方法)をやってみましたが、いつも困っていた頭の中の雑念がかなり減りました。
布団の中で寝付くまで実践し、そして朝を迎えましたが、昼過ぎにやっと
あれ!?今日は頭の中の雑念がない!
と気づいたほどです。
まどか
(悩みや不安を考えなくていいのですから)
マインドフルネス瞑想は、社員に取り入れている企業もあり(Googleとか)、かなり評価されている瞑想方法です。
今すぐやりたい!という人は、とりあえず「マインドフルネス瞑想」でググってみてね♡
(この記事も最後まで読んでくれるとうれしいけどね♡笑)
HSP/HSSの苦悩については”知るきっかけ”になる程度
HSPは敏感な気質。
HSSは正反対で好奇心や衝動性の気質です。
そして、HSPとHSSのどちらの気質も持っている人が人口の6%。
少数派ですよね。
(※HSPは全体の約20%)
ただ私自身がHSP/HSSなので、特有の生き辛さは感じています。
まどか
「敏感すぎて生きづらい人のこころがラクになる方法」には、HSSの概念も見開き1ページわたり記載してありましたが、深くは書いていませんでした。
HSSの概念を知るきっかけになる人に取ってはありがたいとは思いますが、私としては物足りませんでした。
まどか
子どものHSP(HSC)とHSSの性格について知りたい場合は、うちの子はひといちばい敏感な子という本が漫画形式で分かりやすかったですよ。
関連HSC(ひといちばい敏感な子)の子育てあるある!あなたの子どもは当てはまる?

自分の愛着障害について振り返るきっかけになった
このブログでは時々お話していますが、私は20歳前後に摂食障害を患いました。
当時はもう毎日「消えたい」という思いでいっぱいだったし、暗いトンネルの闇を味わいました。
うん。
克服してからも本当に深い傷をおっていたはずなんだけど、私もあと半年で30歳。
10年近くたてば、
そんなこともあったなぁ。
と思える出来事にかわっているので、「時間が解決してくれる説」は本当だったとしみじみ。
で、私は今まで自分の身に起こった摂食障害について
自分がひきよせた出来事だった。
自分の弱さの表れだった。
おかげで私は強くなれた。
必要な経験だった。
と、わりと納得していたのですが、「敏感すぎて生きづらい人のこころがラクになる方法」では
摂食障害は母親との愛着障害が招いている
と、ほぼほぼ言い切っていました。
(私にはそう聞こえた。)
でも、私の母親は本当に愛情深く、ありのままの私を愛してくれていました。
母親との愛情に問題が生じていたなんて、とうてい思いえない。
いや、絶対にこれは私自身の問題だ。
・・・・・・なんて、今の今まで思っていました。
でも、「敏感すぎて生きづらい人のこころがラクになる方法」を読んでみて、今一度考えてみたんです。
本当に、母親との愛情関係は健康だったのか。
遠い過去だから思い出せないだけで、私は何か重要なことを忘れている(あるいは忘れようとした)のではないか。
で、よくよく考えてみれば、ちょっとひっかかる点はありました。
そういえば私は、
いつも母親を失望させたくないと上手く取り繕っていた
という点。
- 母親は何を望んでいるのか
- 私が失敗すれば母親は失望する
ということを、よく気にしていました。
で、なんでそうやって思うようになってしまったかと言うと・・・
思い出せないんです(笑)
頑張って思い出そうとしてみたんですけどね。
まぁ、しょうがないよね、アラサーですし昔の記憶もかすみますよ。
ただ、
父親の愚痴を聞かされるのは本当に嫌だったし、
テストの点数をチクチクしつこく言われるのも嫌だった!
というのはハッキリ言える。
(ついでに言うと、父親の不機嫌そうな大きな声も本当に嫌だった。)
もうね、なんで子どものこっちが、両親の仲を気にしなくちゃいけないんですか。
母親が幸せでいてくれなきゃ、こっちは安心して自分の幸せを考えられないでしょ!
だから、
- 母親の幸せは、自分が責任を負う必要はない
- 私は私の気持ちを1番大事にしてもいい
ということを、子どもの頃に学ぶきっかけがあったらよかったな~と振り返ります。
ただね、
母親は、その時出せる最高の母性を私に与えてくれていた
ということも、今一度納得することができました。
当時の母親のキャパシティーの中で、できるかぎりの母性を受け取っていたのもまた事実。
長沼先生が
「母親には限界があり、それでも可能な限りはしてくれた」と受け止めることが大切です。
そして、母親の母性を認め、自分の本当の気持ちをいっていいのだ、と認識する必要があります。
と言っていますが、本当にその通りだと思います。
そしてね、母親も子どもも、
それぞれが自分の幸せを1番に考えて生きることが大事だよな
って今一度思いました。
「わたしが○○したいからする」
という常に自分の本意に沿った生き方をしていくことで、私はHSCの娘との境界線をしっかり作っていきたいです。
共感してもらえた気分になれるので読んでよかった
「敏感すぎて生きづらい人のこころがラクになる方法」では、逃げていいし、辛ければしっかり苦しんでいいって言ってもらえます。
敏感で繊細な生き辛さを周りに分かってもらえなかった人ほど、この本に
共感してもらえた
と、感じることができるのではないでしょうか。
HSPの提唱者、アーロン博士のひといちばい敏感な子という本はかなり詳しく書いてあるので、サラッとは読めませんが、「敏感すぎて生きづらい人のこころがラクになる方法」は2時間あれば読める本です。
ただ「敏感すぎて生きづらい人のこころがラクになる方法」は読みやすいものの、
そこ!私に当てはまる!もっと詳しく知りたい!!!!
と思う点がたくさんありました。
だから、
自分がHSPとしてどんな生き辛さを抱えていて、どんな対策をとったらいいのか、それを明確にするための本
という風にとらえるのがおすすめです。
まどか
あと、HSPに関する全ての本に共通することではありますが、
- 何度も読み、気持ちがラクになる思考や習慣を定着させる
- 書いてあることを実践する
これをやらないと、何も変われません。
ただ読んで知識を得るだけでは、明日からまた同じ日々。
「敏感すぎて生きづらい人のこころがラクになる方法」には実践できる具体的な解決策や考え方がたくさん紹介されているので、読んだらぜひ実践してみてくださいね♡
自分の敏感さについて日記に書けば、自分の成長・変化を客観視することにも繋がりますよ。
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