看護学校で大量の教科書を買わされましたよね。
本棚を埋め尽くすほどの量です。
これって、卒業する時にどこまで捨てても大丈夫なの?
と、迷いますよね。
全部とっておくには邪魔すぎるけど、捨ててしまうと困る本も・・・。
そこで、今回は、
- 看護学校の教科書を捨てる時の考え方
- しばらくはとっておいた方がいいもの
- 捨ててしまっても支障がないもの
これらを、私の経験談と共に紹介します。
人によって考え方は違うとは思いますが、実際に看護師として働いたからこそ分かったことを紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね~♡
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看護師の教科書に関する基本的な考え方
まずは、看護師が教科書を仕事場で使うときの基本的な考え方をおさえておいてくださいね。
- 医療は日々進歩!最新の医学書を使うのがベター
- 必要最低限の本は病棟に置いてあることがほとんど
- 看護手技は、基本的に病棟マニュアルに沿って行う
詳しくみていきましょう♡
医療は日々進歩!最新の医学書を使うのがベター
治療方法や、看護手技などは、年々進化しています。
10年や20年前の医学書を手に仕事をしている人はいません。
大学を卒業する時点で、教科書は4年も古い情報がのっていることになります。
だからと言って、すぐに教科書が使えなくなるというわけではないのですが、
いつ発行された本なのかな?
という視点は、常にもっておいた方がいいです。
特に、薬は名称が頻繁に変わるし、ジェネリックなども使われるようになるので注意が必要です。
配属される病棟ごとに、特化した参考書を買うことがほとんど
解剖生理学や病態生化学の教科書は、しばらく重宝します。
ただ、結局配属される病棟の科に合った参考書を、買い足すことが多いです。
私は脳外+外科の混合病棟に配属されたので、脳外と外科に特化した本を買い足しました。
教科書だと表面的な部分ばかり書いてあり、知りたいことが不十分なことが多いです。
それよりも、脳外に沿った内容の本が欲しいですよね。
- くも膜下出血が起こる原理(注意が必要な既往歴)
- くも膜下出血の症状(病巣ごとの症状の違い)
- くも膜下出血の治療の方針
- くも膜下出血の術前看護
- くも膜下出血の術後の看護
- ドレーンの管理方法
- ドレーンの色の変化
- くも膜下出血の合併症(観察項目、起こった時の対処法)
書き出したらきりがないのですが、脳の病気をまんべんなく書いてくれている教科書だけでは、とうてい内容が足りません。
配属された科の本も買い足すんだ!ということを念頭に置いておいてくださいね。
こういう本は、臨床でも重宝しますよ♡
必要最低限の本は病棟に置いてあることがほとんど
配属された後に、その科にそった本を買うとは言いましたが、必要最低限の書籍は病棟に置いてあることが多いです。
さきほど「薬に関しては、毎年内容が変わるので注意」と言いましたが、薬に関する辞書は、最新版を置いている病棟がほとんどなのではないでしょうか。
さらに、薬に関しては病院で使っている電子カルテから検索することも出来ます。
総合病院なら、図書室で借りられる場合もあるでしょう。
配属が決まってから、買い足してもいいかもしれませんね。
看護技術は、基本的に病棟マニュアルに沿って行う
看護技術については、教科書の根拠などを参考にするのは大切ですが、基本的には病院のマニュアルに沿って手技を行います。
ドレーン管理、輸血、化学療法などの手技については、教科書の内容だけでなく、しっかり病院のマニュアルを見ながら行うことを推奨します。
まどか
卒業後も使った看護師の教科書
では、ここからは実際に卒業後も重宝している看護学校時代の教科書について、紹介します。
買い足した本も含め、臨床で役に立った本を紹介しますね♡
病態生理学の本
医学書院の成人看護学シリーズは、家に置いておくと安心です。
「私は看護学校時代の教科書は、卒業の時に全部捨てたよ~♡」
という友達もたくさんいますが、個人的には最初は捨てずにとっておいた方がいいと思います。
ただ私は病気が見えるシリーズの方が分かりやすいので、学生時代にこちらを全巻買いました。
自分が分かりやすい本を1種類ずつでいいですが、全ての科の本を1冊ずつ持っているとかなり役にたちますよ。
病態生理学の本は、たいていその部位の解剖生理学も載っていますしね。
患者さんは、いろんな疾患をかかえている場合が多いです。
脳梗塞で入院してきた患者さんが、
実はオストメイトだった!
実は心不全だった!
ということも頻繁にあるので、病態系はしばらくそのまま残しておいた方が安心です♡
看護技術の本
看護手技の本は、やはり重宝します。
看護マニュアルに沿って行うとはいえ、手技の基本的な部分は一緒だし、看護マニュアルには「手技」だけ書かれていて「根拠」の記載はありません。
技術の根拠がしっかり網羅された看護技術の本を、1冊持っていればかなり役に立ちますよ。
私はこの医学書院の分厚い本を、1冊買いました。
教科書だと何冊かに分かれていたので、持ち歩きがしにくかったです。
検査値のポケットマニュアル
朝、患者さんのカルテから情報収集する時に、血液検査などのデータもチェックしますよね。
その時に役に立つのが検査値のポケットマニュアル!
実習のために買った人も多いとは思いますが、引き続き臨床でも使うので、とっておいてくださいね♡
検査に関する本
検査に特化した本って、かなり重宝します。
部位ごとの教科書にも載ってはいますが情報が少ないし、1冊でまとまっていた方が使いやすいです。
- いつから絶飲食なのか
- 何分くらい時間がかかるのか
- 検査後、何時間後から飲食OKなのか
- 検査後、安静が必要か
- 検査後の観察項目は
これらの内容が検査ごとにまとめてある本が1冊あれば、かなり重宝しますよ。
卒業後、捨ててもOKな看護師の教科書
ここまでは、「卒業後も役に立ったよ!」という本を紹介しましたが、逆に捨てても支障がなかった教科書を紹介します。
最悪、全部捨ててしまっても大丈夫
教科書は全部捨てて、その都度必要性を感じた本を買う
という方法をとっている友達もたくさんいるので、大胆に捨ててしまっても頭をかかえることはありません。
「専門書アカデミー」 などで、全部買い取ってもらい、売ったお金で買うという方法もありです。
専門書などは売る場所さえ間違わなければ、書き込んでても高く買ってもらえるので、ぜひ売ってくださいね。
私が迷わず捨てた教科書
私が迷わず捨てた教科書を紹介するのですが、さきほど説明した「臨床でも役に立った本」意外の本全部だと思って頂ければ早いです。
- 看護学概論系(小児、母性、老年、精神科など)
- 栄養学、薬学系
- 看護にはあまり関係ない本(英語とか)
- 看護研究
- 授業でもらったプリント
小児、母性、老年、精神科の概論系はこちらの本です。
このたぐいの概論系は、すべて捨てました。
薬学系の難しく書かれた本も使いません。
病態生理学の本に載っている内容で、十分間に合います。
(脳外の本で、薬剤と病名を結び付けて覚えていきました。)
あとは、臨床看護とはあまり関係ないような本はすべて捨ててもOKです。
英語の教科書なんかはすぐに捨てました。
看護研究は、のちのち役割がまわってくる場合も多いですが、その時に書店で1番分かりやすい本を買うのがおすすめです。
(教科書はほんと分かりにくい)
あと、授業でもらったレジュメはしばらくとってありましたが、一切読みかえさないし結局買い足した本の方が分かりやすいので、これも捨ててOKです。
迷ったらまとめて売って、最新のものを買う資金にしよう
いろいろ紹介しましたが、この記事を読んでいるあなたはきっと
捨てて後悔したくないなぁ・・・。
という思いがあるのではないでしょうか。
私もかなり慎重派なので、お気持ちは分かります。
ただ、本屋さんに行くと
今家にある教科書より、めっちゃ分かりやすいじゃん!!!!
という本がたくさんあります。
図解してあったり、カラー写真が豊富だったり。
結局教科書よりも買い足した本ばかり読むようになります。
だから、
迷ったら売る!売ったお金で新しい本を買う!
というスタンスでも全然大丈夫ですよ♡
あの教科書の、あの部分が読みたいのにぃぃぃ!
と、頭を悩ますことはないとは思いますが、教科書が恋しくなったら同級生の友達に借りることだってできるし、図書室に行けばいいんです。
それよりも、本棚に溢れた教科書たちを一旦整理し、気持ちをスッキリさせてみてはいかがですか。
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