前回の記事では、卵に触れた娘の腕にじんましんが現れた話をしました。
➤食物アレルギー?!赤ちゃんが卵に触って蕁麻疹が出た話(写真あり)
乳児湿疹とあせもが出来た時に、アレルギー専門の小児科へ受診したところ、
「乳児湿疹などで皮膚が弱っている子は、食物アレルギーを発症しやすい」
と言われ、その時初めて皮膚の健康と食物アレルギーの相関性を知りました。
まどか
皮膚の健康を保つ方法や、離乳食について、たくさん指導をして頂いたのですが、自分は間違っている知識が多かったと反省です。
\記事の内容/
- 乳児湿疹などで皮膚が弱っている場合の対応方法
- 皮膚が弱っていると、食物アレルギーになりやすい理由
- 小麦や卵の離乳食のすすめかた
指導内容は、食物アレルギーを予防するうえで、とても大切なことばかりだったので、今回はその指導内容をまとめました。
まどか
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皮膚の健康と食物アレルギーの発症は関係がある
まずは、皮膚の健康と食物アレルギーの関係性について、アレルギー専門医に学んだことをまとめました。
アレルゲンの成分が皮膚から体に侵入すると、食物アレルギーになりやすい
小麦や卵、乳などの成分が、口から体に取り入れられる前に皮膚から体に侵入してしまうと、食物アレルギーを引き起こしやすくなってしまうようです。
- まだ食べたことのない食べ物の成分が、触ることで皮膚から体に入ってしまうと、体の免疫機能が「この成分は異物だから、受け付けてはならない!」と、勘違いしてしまう。
- 逆に、離乳食がはじまり、口から食べたことのある成分は「これは食べ物だから大丈夫!」と、体に入れてもいい成分であることを理解してくれる。
つまり、食べ物の成分が、皮膚から体に侵入する前に、口から体に入れることが大切なのです。
まどか
アレルゲンは、弱くなった皮膚から侵入する
食べ物などのアレルギーの成分は、皮膚から体に侵入してしまいます。
しかし、お肌がツルンツルンですべすべ健康な子は、バリア機能が働いて、食べ物の成分が体に入りにくいようです。
これに対し、乳児湿疹やあせもが出来ている状態というのは、皮膚が弱くなっており、アレルギーの成分が侵入しやすくなっている状態。
つまり、食物アレルギーを予防するためには、皮膚を健康に保ち、バリア機能を良好にすることが重要なのです!
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皮膚の健康を保つケアの具体例
食物アレルギーを予防するためには、まずは皮膚をツルツルの健康にすることが大切なのですか、具体的にどのようなケアをしなければならないのか。
私が指導してもらった3つのポイントを紹介します。
①汗やヨダレは大敵!1日2回シャワーに入れる
汗やヨダレ、ホコリとかで汚れていると、湿疹やあせもの原因になります。
なので、1日2回はお風呂・シャワーに入れることをすすめられました。
\気を付けるポイント/
- 石鹸を使うのは1日1回。使いすぎると乾燥肌になってしまう。
- ゴシゴシこすり洗いしない。たっぷりの泡で洗う。
- お湯の温度は、39℃以下。(冬でも!できれば38℃)
冬でも39℃って低くない!?って思うかもしれません。
しかし、水温が高いと、皮膚にとって大事な脂分も落ちやすくなったり、乳児湿疹がある子は痒みが出やすくなってしまいます。
まどか
②保湿剤を1日何回でも塗る
肌が乾燥していると、皮膚のバリア機能が低下してしまうため、保湿剤は1日何回でも塗りましょう。
- よだれ
- 母乳やミルク
- 離乳食
これらが、口の周りや皮膚に触れると、皮膚が荒れやすくなってしまいます。
授乳やミルク前、離乳食前に、口まわりにたっぷりワセリンを塗ることが大切ですよ。
ワセリンは、高い保湿機能のほかにも、水分や汚れをはじいてくれるのでとても優秀。
皮膚にトラブルがない時期にも、予防として塗ってあげることが出来るので、我が家も重宝しています。
下痢の時はおしりがかぶれやすくなるため、ワセリンを塗っておしりを保護してあげることも可能ですよ。
不純物の少ない白色ワセリンは、ネットや薬局、ベビー用品売り場にも売っているため、病院で処方してもらわなくても、気軽に使うことが出来ますよ。
まどか
③処方された塗り薬(ステロイド)は、指導通りに塗る
乳児湿疹に対して、小児科でステロイドを処方される場合は多いでしょう。
しかし、ステロイドに対してマイナスなイメージを持っているママもいらっしゃいますよね。
ステロイドの副作用が心配・・・。薄く塗って、ちょっとよくなったら塗るのやめようかしら。
まどか
しかし、乳児湿疹が出来てしまった場合は、たっぷりステロイドを塗って、いったん完治させることが大事だそうです。
娘の乳児湿疹も、広範囲に湿疹が広がってしまってたんですけど、ステロイドを塗り始めると3日目にはキレイなプルプル肌に戻りました。
3日で綺麗に治ったのなら、もう塗るのやめていいんじゃないの?
って思ってしまうところですが、1週間は1日2回塗るよう指導され、その次の週も1日1回塗りました。
乳児湿疹が治ったと思って短期間でステロイドをやめてしまうと、すぐに再発してしまうため、結果的にステロイドを塗る量が増えてしまいます。
かならず、医師の指導通りに塗り続けてくださいね。
テロイドの正しい塗り方
薬の効果を発揮させるために、すりこんで塗ったりしていませんか?
私はマッサージするかのように塗ってました!!
ワセリンの場合はすりこんでもOKなのですが、乳児湿疹へのステロイドはすりこみNGです!
正しい方法は、乳児湿疹のぷつぷつ膨らんだ部分に乗せるように塗るだそうです。
なので、手に乗せたたっぷりのステロイドを、トントンしながら乗せるように塗ってあげてくださいね。
(知らなかったなぁ~。)
食物アレルギーを予防する離乳食のすすめ方
食物アレルギーを予防するためには、皮膚の健康を保つと同時に、離乳食の進め方ももちろん重要です。
今回は、アレルギー専門の管理栄養士に指導を受けることが出来たので、内容を紹介させて頂きます。
(指導は3か月待ちの人気の先生でした。)
①離乳食は生後5~6か月に始める
私たちの親世代は、生後4か月ごろから、離乳食を初めていたようです。
しかし、最近は生後5か月~6か月が適切な時期と言われています。
赤ちゃんの胃腸は未発達。
あまり早く食べさせすぎても、負担が大きくなってしまいます。
しかし、離乳食を後らせすぎると、アレルギーのリスクが大きくなるので注意が必要!
この理由は、記事の冒頭でも紹介した通り。
口から食べるのが遅くなると、先に皮膚からアレルゲン成分の侵入することになってしまうので、食物アレルギーが発症してしまいやすくなるからです。
②生後5~6か月のうちにたんぱく質を食べさせ始める
基本的な離乳食のはじめ方は、育児書の通りに進めていけばOKとのこと。
10倍粥から始めてくださいね。
しかし、少しずつ食べるようになったら「早めにたんぱく質を食べさせてね!」と言われました。
アレルギーを引き起こすのは、食物の中の「たんぱく質」が原因です。
赤ちゃんの未熟な胃腸では、たんぱく質をしっかりと分解しきれず、分解されないまま腸から血管の中に吸収されることで、体の免疫機構が「コレは敵だ!」って思ってしまうようです。
つまり、皮膚から食べ物のたんぱく質が入り込む前に、少しずつ&早めに、口からたんぱく質を食べさせていくことが大切なのです。
- ヨーグルト
- じゃこ
- 豆腐
- 白身魚
このあたりから、食べさせるように指導して頂きました。
まどか
(白身魚の中で、タラはアレルギーを引き起こしやすいから、育児書には最初の方には与えないって書いてあるけど、詳細聞くの忘れました、すみません!)
③【卵について】生後7~8か月から、20分茹でた黄身の中央部分を与える
私が恐れている卵ですが、卵は生後7か月から食べさせるように指導されました。
また、卵アレルギーをひきおこすのは、白身が主な原因であり、生だとさらにアレルギーのリスクが増します。
そのため、以下の点に注意してください。
- 卵は20分茹でる
- 茹で後は、白身の成分が黄身に浸食していくため、早めに黄身を取り出す
- 白身に触れていない黄身の中央部分を取り出す
最初はこの方法で与えて、徐々に黄身の量を増やし、最終白身も一緒に食べられるようにしていく流れです。
私も娘が7か月になった時に、耳かき1杯分を大さじ2程度の味噌スープで溶かして与えました。
ちなみに、黄身は少量ずつ小分けして冷凍してOKなので、毎日ゆでる必要はありません。
まどか
④【小麦について】うどんを与えてからパンを与える
アレルギーを引き起こしやすい小麦は、うどん<パンなので、まずはうどんを生後7か月から与えるよう指導されました。
何回か食べて、大丈夫そうなら次はパンにチャレンジです。
もしパンを与えて、じんましんが出てきたら、またうどんに戻します。
うどんで小麦に慣れさせ、しばらくしてからパンに再チャレンジします。
(↑うどんでアレルギーが出た場合、かかりつけの小児科医に相談してくださいね。)
⑤【牛乳について】飲ませるのは1歳を過ぎてから
生後5~6か月から、ヨーグルトを与えてる時点で、乳製品は食べさせているし、育児書にも7~8か月から調理の中に牛乳をいれるのはOKと書いてあります。
ですが、牛乳をゴクゴク飲ませるのは1歳過ぎてからと、指導されました。
その理由は、アレルギーの観点じゃなくて、貧血予防のためです。
牛乳を飲むとカルシウムが鉄の吸収を阻害してしまうからです。
⑥多少の蕁麻疹は許容範囲!めげずに食べさせる
食べ物を食べさせて、口のまわりに蕁麻疹が出始めると、ドキドキドキドキしますよね。
もうこの食べ物は食べさせたくない!って思ってしまいますが、多少の蕁麻疹が出ても、少量を食べさせ続けることが大切だそうです。
娘に卵を初めて食べさせた時も、顔に蕁麻疹が出ました。
2回目は口のまわり。
しかし何回か食べさせていくうちに、少量では蕁麻疹が出ることもなくなりました。
\蕁麻疹が出た時の対応方法/
- もし全身の蕁麻疹が出ても、呼吸状態が落ち着いていれば、すぐに病院に来る必要はない。
- 1回食べて蕁麻疹がでても、本当にその食べ物に反応したのかは判断しにくいので、2回目に蕁麻疹が出たら病院に来てほしい
このように指導されました。
まどか
あくまで私が指導された内容なので、かかりつけの先生の指示に従ってくださいね。
一昔前の、「アレルギーを発症させた食べ物は今後一切食べさせない」っていう治療方法でした。
しかし、一切食べさせなかったがために重度の食物アレルギー患者を増やしてしまった、と現在は考えられています。
アレルギーが出たとしても、すこーしずつでも食べさせていけば、微量でアナフィラキシーショックに陥るような重度のアレルギーは防げるというのが、最近の医学の考え方のようですよ。
まとめ
- 皮膚が荒れていると、アレルゲンは皮膚から体に侵入してしまう。
- 食物アレルギーを予防するためには、口からアレルゲンを早めに食べさせる。
- 皮膚の健康を保つために、保湿が重要。
- 乳児湿疹は、ステロイドを処方通り使用し、しっかり完治させよう。
- 離乳食は早めにすすめる。
- 卵は固ゆでして中央部分を与える。
- うどん→パンの順番で小麦を与える。
- 牛乳を飲ませるのは1歳から(貧血予防)。
- 蕁麻疹がでても、食べさせ続けることが大切(医師に相談してくださいね)
今回紹介させてもらった指導内容は、すべての人に共通することではないので、かかりつけの先生の指導に従ってください。
ただ、医療は日々進歩してるので、学会に積極的に参加している先生に診てもらうことをオススメします。
街で人気の病院の先生が「この専門なら、あそこの〇〇先生がおすすめだよ」って言ってくれたら、そこは信頼できる先生だと思います。
古い医療の考え方から抜けられない医師もいらっしゃるので、あなたも信頼できるかかりつけの病院を見つけられるといいですね。
\災害時の備えにも!/ ※【27品目アレルゲンフリーカレー】香料・着色料・化学調味料無添加
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