娘の敏感さ、そして自分自身の敏感さに困っているので、長沼先生の
『子どもの敏感さに困ったら読む本』
を読んでみました。
\読んでみた感想/
- ポップな表紙なのに、内容はかなり濃く深い
- 子どもへの対応だけでなく、自分自身への対処法が豊富
内容が深く、専門的な解説が多いので、読みごたえはかなりあります。
HSP・HSCについての本はすでにたくさん読んでいる私ですが、
他人、表の自分、裏の自分によってなりたつ”人生の三角形”
など、心理的な解釈にかなり役立つような捉え方も知れたので、読んでよかったです。
HSCの娘を育てるアラサー主婦によるレビューです、参考にしてみてくださいね♡
まどか
書籍紹介子どもの敏感さに困ったら読む本
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「子どもの敏感さに困ったら読む本」とは?
精神科医である長沼睦雄先生による著書、『子どもの敏感さに困ったら読む本』。
5人に1人の割合で存在する敏感気質の子ども(HSC)の子育てについて書かれています。
- 敏感な子ども(HSC)の特長
- 敏感さが子どもや親におよぼす影響
- 敏感さをプラスに変える関わり方
これらを長沼先生の患者さんのケースを紹介しながら、解説してくれますよ。
まどか
書籍紹介子どもの敏感さに困ったら読む本
HSP(HSC)の本がたくさん紹介されていて参考になった
長沼先生は、たくさんの書籍を読み、その内容も踏まえながら解説してくれます。
そのため、書かれていることに納得できるし、持論も多く読みごたえは抜群でした。。
\登場する書籍(一部)/
『ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。』(著:エイレン・N・アーロン、訳:富田香里)
『ひといちばい敏感な子』(著:エイレン・N・アーロン、訳:明橋大二)
『脳科学は人格を変えられるか?』(著:エレーヌ・フォックス)
『発達障害の謎を解く』(著:鷲見聡)
『発達障害の僕が輝ける場所をみつけられた理由』(著:栗原類)
『子どもの「脳」は肌にある』(著:山口創)
『五つの傷 心の痛みをとりのぞき本当の自分になるために』(著:リズ・ブルボー)
『自閉症の僕が飛びはねる理由』(著:東田直樹)
『隠れアスペルガーという才能』(著:吉濱ツトム)
むずかしい言葉も出てくるが、内容は深い!
HSC(HSP)は脳の神経がひといちばい敏感であることで生じる気質ですが、
「子どもの敏感さに困ったら読む本」では脳のシステムについて結構詳しく書いてあります。
自閉スペクトラム症が男性に多い理由や、HSCとの違いも書かれており、
うちの子、自閉症なの?HSCなの?
と、判断基準が分からない人には、充実した内容でもあります。
まどか
しかし、子育てに悩んでいる人なら、
知っておいてよかった!
と絶対に感じるはずの内容です。
まだまだHSP(HSC)を理解している医者は少なく、実際に自閉症や統合失調症と誤診されることもあるようなので、
うちの子はその診断は違う!
と、誤った治療法から我が子を救うことにも繋がるはず。
自閉症とHSCの違いは、”共感性”の有無をみれば分かるとのこと。
ただし、中には「自閉症スペクトラム症であり、HSCでもある!」という子もいるようです。
障がいについての捉え方についても長沼先生の考え方が書かれており、神経発達症(発達障害)への理解も含まる1冊。
“人はみんなグレーゾーンで生きている”という概念は、子どもにも伝えたい思いました。
ただ、やはり難しい用語もたくさん出てくるので、まだHSP(HSC)についてあまり知らない人は、まずはイラストつきの読みやすい本から読むことを強くおすすめします。
私は『HSCの子育てハッピーアドバイス HSC=ひといちばい敏感な子』を1番最初に読んだのですが、イラストつきで本当に分かりやすくて夫婦ともにお世話になりました。
HSCの子育てハッピーアドバイス HSC=ひといちばい敏感な子
また、
まだHSCについて、いまいちピンとこない・・・。
というパパママは、HSCあるあるやチェックシートを紹介しているこちらの記事を参考にしてみてくださいね♡
関連HSC(ひといちばい敏感な子)の子育てあるある!あなたの子どもは当てはまる?

自分が人に流されやすいのは”ミラーニューロン”のせいだと分かった!
HSP/HSSである私は、「子どもの敏感さに困ったら読む本」に書かれているたくさんの事例を見ながら
あ~、私も子どもの時、こう思ってた~。
母親によくそんなこと言われてたな~。
なんて納得しました。
その中でも、「子どもの敏感さに困ったら読む本」で大きく納得したのが、
HSPは非HSP比べてミラーニューロン系の働きが活発だという研究結果もでているようです。
との一文。
つまり、
HSCは模倣する能力が高い
ということになるのですが、同時に影響を受けやすいとも言えます。
私は昔から母親に
- まどかは人に流されやすい
- 一緒につるむ子や環境に、影響を受けやすい
なんてことを言われていました。
でもこれって性格的な問題だけでなく、HSCとしてミラーニューロンの活発性の高さによるものなんだと分かると、納得することが出来たのです。
で、納得して何がメリットかと言うと、
私のミラーニューロンがすげぇんだもん、流されちゃうのは仕方ねぇ!
って思えたこと(笑)
人に流されやすいってことは、それってつまり”自分の意思が弱い”ってことなのか!?
なんて気にしていた時期もありますが、そうじゃなくて、
私は真似したくなるような人の近くに身を置けば、めちゃめちゃいい人生が送れる
と、ポジティブにとらえることができました。
そして、HSCである娘のいい模倣になれるように、
- 嫌なことはしっかり「NO!」と言う
- 人にも自分にも優しくする(自分を責めない)
- 幸せな毎日を送る
ということを、意識して過ごしたいと思います。
まどか
HSPである大人が、自分のために読んで欲しい
児童精神科医による著書なので、具体的な症例が山ほど紹介されています。
子どもがこんな生き辛さを感じないために、今から育児環境を整えよう!
と思う反面、自分自身が敏感気質であるため、子どものころに感じていた生き辛さを振り返るきっかけにもなりました。
「子どもの敏感さに困ったら読む本」のタイトル通り、親が子育てで悩んでいることを想定して書かれているので、母子関係についての記述は多め。
その点、子ども時代に
もっとこうして欲しかったな
と感じていたことを振り返ってみたり、
こうやって生きる方法もあったんだ
と、気持ちを整理することにも繋がると感じました。
私自身も、子どもの頃に表出できなかった感情を思い出しながら
あの時は敏感すぎて、人に合わせすぎたり母親に本音を言えなかったり、ありのままの自分を肯定することは出来なかったけど、それはそれでいい。
と、過去の生き方を肯定し、ぽ~い!と切り離せた気持ちになりました。
だから、子ども時代に「なんか自分は他の人と違う」と感じていたり、生き辛さを感じていた人ほど、過去と向き合うために読んだ方が良い本だと、私は思います。
そして、長沼先生の
敏感で繊細な子との関わりにおいても、一番のポイントは自分を愛すること。
自分を責めないことです。
敏感気質でつらい思いをしても、それはお母さんが悪いわけではないからです。
というスタンスに救われますよ。
まどか
敏感な子どもに困っているママパパだけでなく、
自分の生き辛さや過去の出来事を、
「もういいんだ」
「これでいいんだ」
と、心を解放したい人も、ぜひ読んでみてくださいね~。
書籍紹介子どもの敏感さに困ったら読む本
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