ひといちばい敏感な気質であるHSP。
この生まれ持った感受性の強さや、鋭い「気づき」などが、
子育て辛い・・・・
と感じさせる原因にもなります。
ただ、HSPではないママに相談しても
「考えすぎなんだよ~。もっと肩の力抜きなよ~。」
という的外れなアドバイスを受けることも少なく、周りに理解してもらえないことも、HSPママの悩みの種でもありますよね。
そこで!
今回は、HSPママが子育てで「辛い!」と感じる場面を具体的に紐解き、さらには子育てを楽にする6つの対策を紹介します。
あ~、分かる分かる。
と、共感できる部分は多いのではないでしょうか。
まどか
HSP:5人に1人の割合で存在する、生まれつき刺激に敏感な気質をもつ人。共感力が高く、深く考え、刺激を受けやすい。
※子どものHSPはHSCと言う。
HSS:刺激探求気質。衝動性があり、好奇心旺盛。HSPの中でも30%の人に当てはまる。
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書籍詳細HSCの子育てハッピーアドバイス HSC=ひといちばい敏感な子
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HSPの母親が子育てで「辛い」と感じる7つの場面
まずは、HSPのママが子育ての中で「辛い」と感じる場面を7つ紹介します。
あ、辛いって感じて当たり前なんだ・・・。周りに分かってもらえなかったけど、HSPが子育てをするってやっぱり大変なんだ。
と腑に落ちる部分があるかもしれませんよ。
①睡眠が十分にとれない
HSPは、日中に多くのことを脳で処理し、そして精神的にも心動かされる場面が多く、疲れやすいと言われています。
そのため、人一倍ぐっすり眠り、休息をとることが重要なのですが・・・
子育て中は睡眠が十分にとれず辛いですよね。
\眠れない要因は多々/
- 自分が寝たい時に、子どもが寝てくれない
- 授乳や夜泣きへの対応
- 子どもの寝返りや寝言で、自分が起きてしまう(HSPは特に)
- 育児の悩みや将来のことを、あれこれ考え眠れなくなる(HSPは特に)
- 「暑くないかな?」「寒くないかな?」「呼吸してるかな?」と心配してしまう(HSPは特に)
非HSPの人も、育児中は睡眠不足になりやすいのですが、HSPにとっては打撃は倍増しなのではないでしょうか。
まどか
そして、さらに自分のこどもがHSP(HSC)であれば、事態は深刻です。
\HSCは睡眠への影響が大きい/
- HSCの子は、夜中に頻繁に起きやすい
- HSCの子は、背中スイッチが発動しやすい
- HSCの子は、悪夢を見やすい(夜泣きに繋がる)
などなど。
1人で静かに休息する時間がHSPには必要なのに、子育て中はフル活動。
辛くなって当たり前です。
②子どもの泣き声が耳に響く
HSPは五感に敏感です。
どの感覚に敏感なのかは個別性がありますが、聴覚に敏感なHSPママは
子どもの泣き声
はかなり耳に刺さるのではないでしょうか。
さらに、人の感情を感じ取るのが得意なHSPは、子どもの癇癪(かんしゃく)やぐずりは辛いはず。
子どもの負の感情の訴えを、非HSPの2倍3倍・・・いやいや10倍以上多く受け取っているのではないでしょうか。
HSPはミラーニューロンの活動が活発なので、相手の様子を見るだけであたかも自分が感じたり行動したかのような錯覚に陥ります。
まどか
さらに我が子がHSCの場合は・・・
- 訴えたい内容が複雑
- 訴えたい内容が、親が気づきにくい些細なこと
だったりするので、なかなか泣き止んでくれないこともありますよね。
③家事と育児の両立がしんどい
子育て中は、なかなか家事が思うように進みません。
- 洗い物をはじめた途端に、子どもが泣き出す。
- 料理をしている最中に、子どもに呼ばれる。
なんてことは日常茶飯事ですが、子どもをあやしたり遊んでいる最中も、「気づき」が多いHSPは
まだ洗濯物が終わってないよぉ~。
と、”残っている家事”に対するモヤモヤが消えなかったり、
このあと、布団を干して、ゴミ出しをして、買い出しに行って・・・・。
など、家事がスッキリ終わるまで頭の中で段取りを考えてしまったりするのではないでしょうか。
しかし、やるべきことが多すぎると、頭がパニックになってしまうのもHSPの特長。
あと20分で家を出なきゃいけないのに、まだご飯食べ終わってくれないし、着替えもしていないし、洗濯物は途中だし、自分の化粧とトイレもすましていないし・・・・
え、え、えええええええええええ(´;ω;`)
なんてことには、なっていませんか。
(私は多々あります)
そんな自分に対し、
「もうちょっと、家事は手を抜いていいんじゃない?」
なんて言ってくる周りの人もいるかもしれませんが、手を抜けない完璧主義な一面もあるところがHSP。
まどか
④危険なことに対する不安が大きい
人間以外にも、約20%の割合でHSPが存在する動物や生き物が、たくさん確認されているようです。
それほど、HSPは種族存続のために必要不可欠な存在だったとも言えますよね。
まどか
ただ、危険察知能力や想像力が豊かすぎると、子育て中はヒヤヒヤしたり不安に陥る場面が多くなりますよね。
我が子にとって最悪な状況が、たびたび鮮明に頭をよぎって、精神的に消耗してしまうママも少なくないのでは。
また、将来の学費や生活費に対する不安が大きいHSPママも多いかと思われます。
⑤子どもに共感しすぎてしまう
子どもが悩んでいたり、寂しく思っているようなことがあれば、表情や声色などですぐ察するのがHSPママ。
本人が深く悩んでいればいるほど、一緒に心を痛めてしまいますよね。
しかし、本人がさほど気にしていないようなことも、過度に心配してしまうのもHSPならではです。
今、お友達のあの言葉に傷ついたんじゃないかな・・・・。
なんて、そわそわするのも疲弊の原因。
入園・入学の時期や、思春期の時期は、子どもの心との距離感が難しく感じるのではないでしょうか。
⑥ママ友との交友がしんどい
入園や入学に不安を感じるのは、我が子だけではありません。
HSPのママは、ひといちばいソワソワしてしまうのではないでしょうか。
我が子同様、自分自身も新しい人間関係を作っていかなければいけないのはHSPにとってはちょっとしんどい。
うちの子と仲がいい子のママだから・・・。
なんていう思いで、無理にママ友グループに所属するのも疲れてしまいますよね。
まどか
⑦旦那や周りに理解してもらえない
HSPママにとって子育ては、ヒヤヒヤの連続であり、刺激過多な日常です。
家事との両立に疲弊し、育休後の仕事復帰で疲弊し・・・。
そんな日に限って夜泣きをする我が子・・・。
ぐったり疲れて、泣きたくなるような日もありますよね。
ただ、HSPが1番辛いことといえば、
旦那さんや周りの非HSPの人に、共感してもらえない
ということではないでしょうか。
考えすぎだよ~。
もっと手を抜きなよ~。
そんなに何がしんどいの?
子育てが大変なのは、みんな一緒でしょ~。
なんて言われた日には、枕を涙で濡らしますよね。
HSPの母親が子育てを楽にする6つの対策
ここからは、HSPのママが、子育てを少しでも楽にする方法を6つ紹介します。
HSP/HSSの気質をもつ私の体験談も入れながら紹介していきますね。
まどか
①夫や両親に、自分がHSPであることを伝えておく
まず最初におすすめしたいのが、
身近な人に、自分がHSPであることを伝える
ということ。
- 5人に1人存在する、敏感気質であること
- 生まれつきであり、病気ではない
- 敏感すぎるがゆえ、辛く感じることがある
これらを踏まえ、あなた自身が辛いと思っていることを、ぜひ伝えてみてください。
相手が非HSPであれば、
言ってる意味がよくわかんない・・・。
と思われるかもしれませんが、伝えなければ一生分かってもらえません。
我が家は、
私:HSP
娘:HSP(HSC)
夫:非HSP
このような気質の一家なのですが、HSP(HSC)について知ることは子育ての上でかなり重要でした。
そのため、まずは娘への理解という目的で、HSCについての本を夫婦で読みました。
読んだ本HSCの子育てハッピーアドバイス HSC=ひといちばい敏感な子
まどか
そして、私もHSPであることを説明し、私がどんなことに辛さを感じているのか伝えました。
煮詰まっている時も、少しでいいから1人の時間があると私の気持ちが落ち着くことを理解してくれたので、娘がぐずりにぐずっている時は外に連れ出してくれたりしています。
今一度、あなたは何に対して刺激過多になっているのか頭で整理してみてください。
そして、旦那さんや身近な人に伝えてみてくださいね。
(夫婦間の理解を深めるのであれば『妻のトリセツ』を双方で読むこともおすすめです。)

②家事を楽にする方法をできるだけ多く取り入れる
家事の負担を減らすだけでも、HSPママにとっては心の余裕に繋がります。
HSCである2歳の娘は、朝は1時間以上抱っこをしていないと
「寂しいよぉ~~~~(´;ω;`)」
と大泣きで追い回してきます(笑)
そのため、洗濯物を干したり取り込んだりする時間が本当に苦痛でした。
(干したりたたんでいると、「やりたい~!」ってぐちゃぐちゃにされるし・・・。)
そのため、ドラム式洗濯乾燥機を購入し、洗濯に関わるあらゆる作業を削減することに成功したのです。
\洗濯機に乾燥をまかせてよかった/
- 「まだ洗濯物が終わってないよ~💦」と、朝に慌てずにすむ
- 泣き声をききながら、洗濯物を干したり取り込む時間がなくなった
- 外出時に「雨ふってきたらどうしよう(´;ω;`)」とドキドキする必要がなくなった
ぐちゃぐちゃになっているハンガーの管理もなくなったし、
「ハンガー口にくわえないで~~!!危ない~~~💦」
というヒヤヒヤもなくなりました。
関連心に余裕がなかったので「ドラム式洗濯乾燥機」を導入!効果抜群、イライラから解消されたよ。

あとは、”たたまないもの”を決めることもおすすめです。
私は、娘の服はハンガーにつるさず、カゴにポイポイ投げて入れておくことにしました。
子どもって服をすぐ汚すので、着替えが多いですよね。
しかも服が小さいから、ハンガーにかけるのも手間。
だからこそ、”たたまない”という方法と”洗濯機の横にカゴを置いておく”というのは大正解でした。
まずは、あなたがネックに感じている家事を明確にしてみてください。
そして、自分が納得するサボり方を模索してみてくださいね。
まどか
その他にも、料理が負担であればオイシックスなどで献立キットを活用するのも時短の1つです。
我が家も金曜日はキットを使っていますが、週に何日かキットを使う日があるというのは、気が楽になります。
野菜もカットしてあるので、泣き声を聞く時間が半減されました。
まどか
③子どもと自分の境界線を意識する
あなたの子どもと、あなた自身に、境界線はしっかりありますか?
HSPは本来、人との境界線が不明瞭になりやすい気質です。
まどか
私自身も、境界線がもろく、母親の期待に応えたいという呪縛から解放されるまでかなり年月を要しました。
そんな私も、子育てをするうちに
ぐいぐい来てくれる娘との境界線
というのが、かなりあいまいになっていることに気が付いたのです。
娘の不快をとりのぞきたい
娘に幸せに生きていて欲しい
というのは、母親として当然湧き出る感情なのですが、
娘の人生は、私の育て方で左右してしまう
という恐れを抱くようになったのです。
まぁ、たしかに子育ての環境次第で、子どものどんな特性が伸びていくのかは左右されるでしょう。
でも、
娘の人生は、私の采配(さいはい)で決まってしまう
という考え方は、完全に私のおごりでした。
私は娘の人生に、必要以上な部分で踏み込もうとしていた気がします。
そこで、私は娘と自分の境界を意識するようにしたのです。
\意識してみた/
- 娘には、娘自身の人生の課題を持って生まれてきた
- 私は娘の人生に関わることは出来るが、コントロールはできない
- 私にも私の人生があり、主体性を持って生きるべき
この自他境界線を我が子にたいして意識し続けることは、娘自身が人との境界線を作るために大切なことでもあると思います。
まどか
自分以外の人との境界線に悩んでいたり、HSP特有の生き辛さを感じているひとは、
という本もおすすめですよ。
関連「敏感すぎて生きづらい人のこころがラクになる方法」の感想!HSP/HSSのアラサー女子によるレビュー
また、HSCで傷つきやす娘を”叱る”ことに、自分自身が負担を感じていたのですが、
“叱る”ということは、子どもの社会性を育むために必要である
ということが、科学的に証明されていることを知りました。
“叱る”ことの罪悪感から解放されたので、かなり気持ちが楽になりました。
関連子どもを叱って罪悪感を感じるママに朗報!叱ることの重要性が科学的に証明されているらしい

④1人でいいから、心許せる友達との交流を続ける
持つべきものは友。
というのは、子育て中もすごく実感していることの1つです。
ただし、子育てを始めてから、会う友達はかなり減りました。
2歳児の子どもを連れて、友達と遊ぶのはそもそも大変なのですが・・・。
絶対ぐずるし、帰りたいとか言い出すし・・・。
ただ、それよりも、
自分の子育てスタイルを理解してくれる人とじゃないと、会っても疲れてしまう
というのが本音の1つ。
それこそ、
「子育てでそんなに悩むことある?もっと適当でいいじゃん!」
なんて言われてしまうようなグループとは、遊んでいてもしんどいので・・・。
だからこそ感じることは、
HSPママが持つべきものは、
HSPであることを理解してくれる友
だと思います。
というか、類は友を呼ぶので、よくよく考えたら
あの子もHSPじゃない!?
と思うような友達がいるのではないでしょうか・・・??
私も自分がHSPであることを意識しはじめてから、長年の親友もHSPなのでは?と感じるようになりました。
実際にHSPやHSCの話をしてみると、たくさん共感してくれるし、娘のHSCについても親身になって考えてくれます。
(その子の第一子もおそらくHSCなので、お互いに理解し合えたように思います。)
結婚をしたり子育てをはじめると、
今まではよく遊んでいたのに疎遠になっちゃったなぁ。
と感じる友達もいますよね。
ただ、
1人でもいいから心許せる友達との交流は続けた方が良い
と私は思います。
家庭内で上手くいかないことがあっても、家庭以外に逃げ場所があるというのは心の支えになります。
それに、女性はぐだぐだ話したり、ちょっと共感しあうだけで、心がスーッとスッキリする生き物。
会えなくても、時々電話やメールで交流を続けるというのが、あなたの心を楽にするかもしれませんよ。
まどか
⑤ママ友グループに所属しない
我が家の娘は、来年から幼稚園に通うのですが、もう今からママ友事情が怖い(笑)
\友達から聞いた情報/
- 地域によっては、送迎後、毎日のようにモーニングやランチ会をするグループがある
- ママ友グループの噂話やマウンティングはすごい
え、それってドラマの中の話じゃなくて??
とも思いましたが、実際に田舎の方でもママ友グループによる精神的消耗はありえるようです。
ただ、やはり自分の子どもが仲良くなったママとは、できれば仲良くなりたいのが親心。
親子遠足たるイベントがある地域では、子どもの仲良しグループに合わせて親もご飯を食べたりするそうな。
これから小学校、中学校、PTAなどで顔を合わし続けるママとは穏便に関係を作りたいですしね。
ただね。
身近にいるんです。
ママ友グループに所属しない素敵なママが。
「私、そういうのめんどくさいんだよね~。」
と言い放つそのママは、本当にかっこよかったです。
だから私も、無理にママ友と仲良くしようと意気込まないことにしました。
1人になりたくない
なんていう孤独が土台にある交流は、きっとうまくいかないし。
まどか
⑥幸せなことにも敏感でいられることを、今一度かみしめてみる
HSPは繊細で敏感で・・・辛いっ!って感じることもたくさんありますが、やっぱり
幸せなことにも超敏感
ということは、日々実感します。
非HSPの人が気づかないような、子どものささいな心の成長にも、HSPママは感じ取ることができているはず。
自分自身がHSP・非HSPを両方体験することが不可能なので、なかなか双方を比べようがありませんが、
自分はひといちばい幸せなことにも気づけるママ
ということを、今一度かみしめてみてはいかがでしょうか。
まとめ
後半は私自身の体験談や自戒が多くなってしまいましたが・・・。
敏感であることで悩んでいたり対策をとっているのは、自分だけではないんだ💡
と、ほっとしてもらえたのであれば、うれしいです\(^o^)/
HSPであることは少数派であるので、なかなか敏感であることの理解は得られないのが現状ですが、
5人に1人は敏感なママ
であることも事実なので、共感し合える仲間は絶対いるはず♡
私もその1人なので、「敏感で辛いけど、あまり周りには理解してもらえない💦」と感じているママは@madoka2939で待ってます♡
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