アーロン博士が提唱したHSC(ひといちばい敏感な子)は、病気や発達障害ではなく生まれ持った気質です。
敏感で、感受性が強く、慎重で、刺激を受けやすく、深く考える。
まさしく私の娘(1歳9か月)もHSCなのですが、HSCの子どもを育てるというのはちょっと特殊で、大変さが分かってもらえないことも多々あります。
今回は、HSCの娘の『あるある』を紹介することで、
あれ?うちの子ももしかして、HSC!?
と、気づいてもらえたら嬉しいです。
なぜなら、『育てにくい!』と感じている理由が、HSCであるのであれば、対応の仕方が分かり、気持ちが楽になるかもしれないからです。
今回は、いつも私が子育ての参考にしている明橋大二先生の『子育てハッピーアドバイス』シリーズの1冊「HSCの子育てハッピーアドバイス」の内容も取り入れながら、内容を進めていきますね。
まどか
HSCの子育てハッピーアドバイス HSC=ひといちばい敏感な子
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【前提】HSCのチェックリスト
アーロン博士が作ったHSCのチェックリストがあるので、参考にしてみてください。
YESが13個以上なら、おそらくHSCです。
13個未満でも、質問項目の特長が極端に当てはまっていれば、HSCの可能性があるようです。
- すぐにびっくりする
- 服の布地がチクチクしたり、靴下の縫い目や服のラベルが肌に当たったりするのを嫌がる
- 驚かされるのが苦手である
- しつけは、強い罰よりも。優しい注意の方が効果がある
- 親の心を読む
- 年齢の割に、難しい言葉を使う
- いつもと違うにおいに気づく
- ユーモアのセンスがある
- 直観力に優れている
- 興奮した後はなかなか寝付けない
- 大きな変化にうまく適応できない
- たくさんのことを質問する
- 服がぬれたり、砂がついたりすると、着替えたがる
- 完璧主義である
- 誰かがつらい思いをしていることに気づく
- 静かに遊ぶのを好む
- 考えさせられる不快質問をする
- 痛みに敏感である
- うるさい場所を嫌がる
- 細かいこと(物の移動、人の外見の変化など)に気づく
- 石橋を叩いて渡る
- 人前で発表するときには、知っている人だけの方がうまくいく
- 物事を深く考える
我が子はまだ1歳児なので、判断しにくい項目も多数ありました。
同じくまだ年齢が小さい子は、チェック項目だけでなく我が家の「HSC子育てあるある」も参考にしてみてくださいね。
まどか
HSCの「子育てあるある」
まだ1歳9か月なのですが、それでも
あきらかにHSCやん!!!
と気づいた点がいくつもあるので、「あるある」という名目で紹介させていただきます。
我が子もHSCなのかも!?
いや、むしろ自分がHSC(HSP)なのかも!?
という気づきにつなげ、子育てや自分の生き方の理解に繋げてみてくださいね♡
①新生児のうちから哺乳瓶を拒否
出産4日後には完母になったものの、なるべく毎日哺乳瓶も使っていました。
(生後2か月の時に、友達の結婚式があったので、預ける必要があった。)
それなのに、生後1か月もたたないうちから、哺乳瓶を受付なくなったのです。
おいおい、産まれて初めて飲んだのは哺乳瓶やで!?
と思い、しつこく哺乳瓶の練習を続けていたのですが、哺乳瓶の乳首が唇に当たるだけでギャン泣き。
預けることができなくなったので、なくなく結婚式の参列は諦めました(涙)
- まだ月齢も小さいのに、哺乳瓶を拒否する
こんな場合は、ママと哺乳瓶の違いを敏感に感じているのかもしれませんよ。
②母親意外の抱っこを拒否する
我が子は生後2か月から1か月間以上、母親である私以外の抱っこを拒否しました。
生後4か月ごろで視力が0.04~0.08ほどになると言われているので、生後2か月だと私の顔なんて見えていません。
それなのに、今まで平気だった実母、実父、旦那の抱っこだと、ギャンギャン泣き続けてしまうようになったのです。
1時間以上、叫ぶように泣き続けるあたり、諦めが悪いですよね(笑)
そして、私が抱っこをするといつもピタリと泣き止みました。
匂いや抱き方などから違いを感じたのでしょうか。
まどか
「え、泣いてても預けちゃえばいいじゃん。大丈夫でしょ。」
と言われることもありましたが、自分の抱っこでしか泣き止ます手段がない(哺乳瓶も飲まないから脱水も心配)、こんな状況で私は預けるという選択肢はとれませんでした。
③匂いに敏感
1歳9か月の我が子は、匂いに敏感です。
ちょっとでも気に入らない匂いがあると
「くっさ~~~~~~い!!」
と、鼻をつまみます(笑)
逆に、お気に入りの匂いに関しては、ひたすらかぎ続けます。
この特徴は、生後2か月にはもう発揮していました。
オレンジの匂いがついた指を鼻に近づけると、舌を伸ばしながら、ひたすら匂いを嗅いでいましたw
④音に敏感
風の音、チャイムの音、電子レンジの音など、あらゆる音に敏感です。
とくに、チャイムや時計の音楽などは苦手で、写真のように耳をふさぐことも多々。
風の音やドアのガチャガチャという音がなると、ビビッて抱きついてきます。
⑤夜中に起きやすい
娘は1歳9か月なのに、1時間おきに覚醒します・・・(泣)
夜中に5~8回、たち抱っこを要求される日も多々。
めちゃめちゃしんどいんです。
それに、ちょっとの物音でも起きるので、寝返りも慎重にしなければなりません。
昼寝中の訪問セールスに対しては、かなりイライラしてしまいます。
「断乳すれば、朝まで眠るよ!」
という情報を信じ、1歳半の時に断乳をしたのですが、我が子には全く通用しませんでした。
関連断乳する理由は複数必要!断乳したのに寝てくれない娘のパターン

- 夜泣きがひどい
- 夜中に何度も目が覚める
- ちょっとした物音で目が覚める
こんな場合は、HSCが理由かもしれません。
⑥感性が豊か
1歳半ごろから、
「きれい~~~!!!!」
と、風景や色などに感動する発言をよくします。
キレイなものとは何なのか、とくに教えたこともないし、説明して理解できるものでもないはず。
それなのに、自分の感性で感じることが出来ています。
- コスモス畑を見つけ、「きれい~!!」と行きたがる
- クリスマスツリーの装飾にウットリする
- 私の髪飾りを見て、きれいだと言う
- 私の服の配色を指差さし、きれいだと言う
「HSCの子育てハッピーアドバイス」でも、HSCの子は芸術や自然に深く感動することを指摘しており、まさにそうだと思います。
⑦人見知りや場見知りが強い
人見知り、場見知りがとにかく強いです。
友達の家に行くと、玄関あたりで
「いやいやいやいやいやいやいやぁぁぁああああああ!!!!!」
と、めっちゃビビってしまっています。
そんな私の対策としては、
- 朝から、「今日は○○に行くからね」「○○には、△△ちゃんに会うからね」と教えておく
- 車に乗り込むときも、「○○にママと行こうね、大丈夫だからね」と繰り返す
- 玄関などで泣きだしたら、いったん外に出たり車まで戻って、気持ちを共感し、説明からやり直す
友達の家のリビングに入るまでに、20分以上かかることはしばしば(笑)
※知らない人が多いお店が怖くて、目を閉じている。(が、ちょっと様子をうかがいたいw)
⑧安心すると暴走する
人見知りや場見知りが激しい我が子。
しかし、自分が安心している状況下では、暴走します(笑)
行きたいところにはガツガツ行き、楽しそうな所を見つけに行ったりします。(私が近くにいることを、常に確認しながら)
「HSCの子育てハッピーアドバイス」では、HSCの子の30%はHSSという特徴があると言っていました。
HSSとは刺激探求型。
つまり、好奇心が旺盛で、いろんなことに興味があるというタイプ。
HSCで刺激を求める子どもは、状況をじゅうぶん確認したうえで、それでもお好奇心の方が勝ってしまい、新しい世界に入っていこうとします。
私も娘もおそらくHSCであり、その中でも刺激探求型のHSSでもあると思います。
\HSCじゃなくても、HSSの人はいるよ/
- 楽しそうな場所へ出かけるのが好き
- 新しい人との出会いがワクワクする
- 新しいものが好き
- 好奇心が非常に強い
- すぐに飽きる
まどか
⑨中途半端が気になる
HSCの子は、完璧主義である場合が多いようです。
100じゃなければ、10でも90でも0とみなす。
おかげで、自分に厳しい。
こんな特徴があるようですが、娘も中途半端が気になってしまうタイプのようです。
少し空いているドアが気になって閉めに行ったりすることは多々あります。
「まどかって几帳面で完璧主義だよね~。典型的なA型だわ~。」
なんて、血液型で判断されたことがありますが、実はHSC(HSP)による気質なのかも・・・?と最近は思います。
まどか
⑩食のこだわりが強い
HSCの子は味覚にも敏感であり、学校の給食の時間が苦痛に感じる子も多いそうですが、我が子も食に関してのこだわり(好き嫌い)が激しいです。
作っても1口も食べてくれないことも多々あるし、馴染みのあるものばかりを食べます。
出せば何でも食べてくれる子が羨ましい。
なんて100万回思ったし、周りに「栄養面が~」なんて言われた時とかは、かなりもやもやします。
⑪小さい違いによく気づく
HSCの子は、ささいなことに気づきやすいです。
おもちゃや食器を片づけておくと、
さっき置いておいた、あれが無くなってる~!!!!
と、よく怒られますw
しかも、気づく能力に加え記憶力も高いため、
「ばいきんまん(のおもちゃ)どこ行った~?」
と聞くと、一目散にソファの下にもぐりこんで、持ってくることなんてよくあります。
え、そんなところにあるって、いつから知ってたん!?
と、いつも驚かされます。
「どこに、何が、ある」という状況を、脳が徹底的に処理しているんだな~と実感しました。
⑫肌トラブルやアレルギー反応が多め
また、免疫システムも敏感で、アトピーや喘息、アレルギー反応が出やすい傾向があります。
とありますが、まさに我が子もそうです。
頻繁に蕁麻疹がでてしまうのです。
⑬人の表情をよく見ている
HSCの子は、母親や他の人の感情を読み取るのが得意です。
人の顔色をうかがってビクビクしてしまう反面、共感力は人を助けます。
そんな我が子も、人の表情をよく見ています。
私の顔もじーっと見てくるし、楽しいことがあると
ママも楽しんでる?ねぇ、ママも笑ってる????
なんて顔で、見てきます。
まどか
⑭感受性や共感性が高い
シルバニアファミリーにハマっている娘。(と私、と旦那、と両親w)
ある時、ウサギの1体の顔が削れてしまったのです。
そんなウサギをみた娘は、
「ぴょんぴょん・・・・・(´;ω;`)」
と、かなり心を痛めたような声をだしました。
共感力があるな~と感心。
⑮手についた小さい汚れが気になる
“服がぬれたり、砂がついたりすると、着替えたがる”
アーロン博士のチェック項目にもこのようにありましたが、我が子はそれだけでなく手についた小さい汚れが、気になって気になってしょうがありません。
ボールペンでちょんっとついた小さい点でも、
「あ~!!!あ~~~!!!あぁぁああ~~!!!( ゚Д゚)💡」
と、ひたすら指差して訴えてきますw
HSCのあるあるを漫画にした本もおもしろいよ!
乳児期、幼児期、小学生期にわけて、HSCの子育てあるあるを4コマ漫画にした本があります。
旦那と大笑いしながら
「分かる分かる~!○○(娘)と一緒や~!」
と読みました。
HSCとHSS(好奇心旺盛)の特性から、4つの特性分類に分けられるのですが、うちの娘はうさぎタイプ(HSC×非HSS)。
きょうだいがいる場合は、4つのタイプに当てはめながら考えると、より違いが分かりやすいと思います。
- ライオンタイプ:HSC×HSS
- うさぎタイプ:HSC×非HSS
- いのししタイプ:非HSC×HSS
- ぺんぎんタイプ:非HSC×非HSS
まどか
私の記事よりも、より「あるある」と納得できると思うので、ぜひ読んでみてくださいね~♡
まとめ
HSCの我が子の子育てて、「育てにくい~!」と困っている点としては、こちら。
- 夜の覚醒が頻繁
- 食のこだわりが強い
- 極度の人見知り・場見知り
- 蕁麻疹が出やすい
生後2か月ごろの「哺乳瓶拒否」「母親以外の抱っこ拒否」も大変でしたけどね。
ただ、この子はHSCなんだ💡と気づいてからは、
それなら夜に覚醒しやすくてもしょうがない。
人見知りや場見知りもとことん付き合ってあげよう。
私の育児のやり方が悪いわけじゃなかった。
と、腹をくくれるようになりました。
「子どもの言いなりになりすぎだよ~」
という周りからの指摘も、右から左にスルー。
子どもの気質に合わせて対応しているうちに、しっかり子どもの訴えに付き合ってあげざるをえなくなっている。これがHSCの子育てです。
そして、「HSCの子育てハッピーアドバイス」はこう言ってくれています。
よい子ども時代を過ごしたHSCは、他の子よりも幸せに生活しているのです
我が子の気質に気づき、HSCの子育ての理解を深めることが出来たことは、私にとっても娘にとってもラッキーでした。
あれ?もしかして我が子もHSC?
と感じたママは、HSCに関する書籍を読んでみると、納得できる部分がたくさんあると思いますよ。
HSCの子育てハッピーアドバイス HSC=ひといちばい敏感な子
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