10年間の不登校中、3万時間という膨大な時間をゲームに費やした小幡さん。
彼が書いた本、
を子育て中のアラサー主婦が読みました。
私の娘はまだ2歳ですが、彼女がゲームに出会ったとき、少しでも人生のプラスに働くよう、上手くゲームとの距離感をとって欲しいと思っています。
そのヒントが、彼の書いた本『ゲームは人生の役に立つ』に記されているのではないかな~と思い、読んでみました。
まどか
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『ゲームは人生の役に立つ。生かすも殺すもあなた次第』とは?
10年間の不登校を経て、高校3年生で起業した小幡和輝さん。
そんな彼が書いた書籍の1つが、
彼は不登校の間、3万時間をゲームに費やしたのですが、その経験が今の仕事にも繋がっているとのこと。
ゲームって人生の役にたつよ!
ただし、ゲームとの向き合い方が大事だよ!
ということが述べられています。
まどか
\対談した4人のすごい方たち/
- 澤田智洋さん(世界ゆるスポーツ協会 代表理事)
- 茂木健一郎さん(脳科学者)
- 池田芳生さん(株式会社スタジオ池っち 代表取締役社長)
- 高濱正伸さん(花まる学習会代表)
『ゲームは人生の役に立つ。』は子育て中の親に読んで欲しい
私は2歳の娘を育てる母親なので、やはり親目線で書籍を読み進めてしまいました。
娘がゲームと適切な距離をとれるのか!?
というのは、やはり心配事の1つですので。
その点、『ゲームは人生の役に立つ。』は、ゲームのメリット・デメリット、そして活かし方がよく分かる良書と言えるでしょう。
- ゲームに対する偏見、海外と日本の価値観のギャップ
- ゲームによって成長できる事
- ゲームが仕事になっていくということ
- ゲームによって孤立(引きこもり)してしまうパターン
などなど、具体的に分かりやすく文章にしてくれているので、
ゲームって実はもっと評価すべき点が多いんだな
という印象を受けると思います。
我が子にゲームはなるべく与えたくない・・・。ゲームよりもスポーツや音楽をしてほしい。
なんて、ゲームに嫌悪感を抱いている人ほど、ゲームに対する見方が変わるはず。
「人生を楽しむスキル」が大事ということが分かった
著者である小幡さんの意見を聞いていると、最初は
- ゲームを通してコミュニケーション能力を上げることが出来るんだ!
- ゲームで「試行錯誤」する能力が育まれるんだ!
- ゲームは勉強するコツを見つけるヒントになるんだ!
など、ゲームって使い方次第で人間を成長させるんだな~!と、関心しました。
(もちろん負の部分もしっかり伝えてくれていますよ。)
でもね。
でもね。
読み進めていくうちに、だんだん疑問が浮かんできました。
結局のところ、ゲームうんぬんというより
小幡さんの「人生を楽しむスキル」が高すぎるんじゃないの?
という部分がね、ひっかかるんです。
小幡さんは、子どものころから
自分の頭で考える
ということが出来ているようでした。
そうでなければ、なかなか中学生の時点で、遊戯王カードの価値を想定し、「安く買って高く売る」ということを実行できませんよ。
囲碁の全国大会(和歌山県代表)にだって出場し、本を出版し、月の売り上げが1000万を超えるなんて、地頭が良くなきゃなかなかできませんよ。
「アルバイトもゲーム感覚でスキルを磨き楽しんでいた」ということを言っていることからも、やっぱり
人生を楽しむスキル
は高いと言えます。
小幡さんのような人間は、何にハマっても成長し成功に繋がっていたはず。
だから、一児の母としては、まずは
そもそも、
その人生を楽しむ能力、
原点はどこやねん?!
ということが聞きたいと思いました。
生まれ持ったものなのか、親の育て方や環境なのか、はたまた友達関係なのか。
ゲームを通して数々の成長に繋がったのは確かだとは思いますが、その前の段階として、小幡さんは「大事なものを持っていた」気がしてなりません。
まどか
経済的にも、結婚生活的にも、いろんな側面で成功する秘訣はHQの高さにあるといっても過言ではなく、子どものHQの育み方については
がかなり参考になりますよ。
\大事なのはIQじゃなくてHQ/
この本を読み、これから知りたいこと(今後への期待)
この『ゲームは人生の役に立つ。生かすも殺すもあなた次第』は、ゲームに対する視野をぐぐ~~~っと広げてくれます。
「ゲーム」といえば、テレビやパソコンを使ってやるもの
とイメージしている人にとっては、
あ、スポーツも「ゲーム」って言っちゃうのね💡
ゲーム的要素って、勉強にも組み込めるし活用できるのね💡
なんて、目からウロコのはず。
ただね、今回の書籍は「ゲーム」に対する見方を広げる役割が大きい分、実用書としてはまだまだ遠いかも。
3万時間をゲームに費やした結果、仕事にも繋がったし成長しまくり!
なのは、小幡さんのケースであって、他の人には当てはまるかどうか不明瞭。
彼独自のシンデレラストーリーとも言えます。
そのため、今後に期待する点としては
- 科学的根拠を得て、それを分かりやすく言語化する
- もっと細かく場面を定め、人生の役にたたせる方法を具体化する
という部分です。
たしかにゲームを人生に活かす具体例はたくさん載っているのですが、小幡さんの経験論が多いので、もう少し統計的な根拠も欲しいところ。
タイトルのように「生かすも殺すもあなた次第」とは言わず、
こんな風な人は、こんなゲームのやり方(向き合い方)がおすすめだよ!
と、ケースを絞った具体案が欲しい。
その一例としては、
- 子どもとゲームの距離感に悩む親に向けた本
- ゲームにハマった子どもに向けた本
- ゲームに依存的になってしまった人が、ゲームとの向き合い方を再構築するための本
というのは、出版して欲しいな~と思います。
教育系の専門家や、脳科学者とタイアップしながら、科学的根拠をもりこんで言語化してくれたら、めちゃめちゃ嬉しいです。
私も自称「ゲーマー」と名乗っていたくらい、ゲームが好きでした。
(ぷよぷよ10連戦で負けたことはない!)
でも、ゲームが日常生活に支障をきたすことはなかったし、勉強だって結構できた方です。
ただ、アラサーの私がやっていたゲームと言えば、ファミコン、スーパーファミコン、任天堂64、ゲームボーイ。
どれもこれも、対戦相手が隣にいるような環境のゲームです。
(オンラインなんてその時代なかった。)
小幡さんが言うように、ゲームがコミュニケーションのツールになっていたし、なりやすい時代でもありました。
しかし、今はスマートフォン1つでゲームができたり、オンラインで知らない人と繋がったりするなど、自分たちが子どものころにしていた環境とはガラリと変わってしまいました。
だからこそ、自分はゲームと上手く距離がとれていたけど、ゲーム環境の変化が著しい今、自分の子どもにどう対処していいか分からない、というのが現状です。
まどか
まとめ
『ゲームは人生の役に立つ。生かすも殺すもあなた次第』は、ゲームについて広く深く考察している書籍ですが、私としては
人生論
みたいなものをとても感じました。
私は、今では「ラクに、楽しく生きることに越したことはない」と思っているのですが、日本の風潮としては「我慢」「勤勉」「努力」みたいな部分が評価されやすかったりしますよね。
(私も少し前までは、「頑張らなきゃ!」みたいな強迫観念がありました。)
その点、「遊ぶことって人生を豊かにしてくれる」といった考え方を読み取ることができ、1つの人生論として読んでもおもしろい1冊ですよ。
小幡和輝さんの他の著書
小幡さんの本を親世代が読むのであれば、
が、読む優先度が高いと思います。
まだ娘は2歳ですが、小学校に上がる前に読んでおいてよかったと思いました。
関連『学校は行かなくてもいい』レビュー!未就学児の母として、心得ておきたいことが満載でした

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